パーヌルル国立公園は、赤と黒の縞模様をまとった奇岩が地平線まで連なる世界遺産だ。数億年にわたる川の流れや地殻変動、風雨の侵食がこの不思議な景観を生み出してきた。荒野を進むと幅わずか数メートルの極細の谷が姿を現し、切り立った岩壁の隙間から光が差し込む。この地は、先住民アボリジナル・ピープルが祈りを捧げてきた聖地でもある。壮大な自然と文化が重なり合う、世にも珍しい大地の物語をたどっていく。 赤と黒 ふしぎな縞模様の奇岩 赤と黒の縞模様をまとった巨大な奇岩が、地平線の彼方まで連なっている。 およそ3億年前、川が運んだ砂と泥が交互に堆積し、層をなしていったという。 その後、風や雨による侵食で現在の独特な姿が形づくられたのだ。 先住民の祈りが息づく聖地 パーヌルルは自然の景観だけでなく、先住民の信仰と深く結びついた場所。 アボリジナル・ピープルは、水や大地に祈りを捧げながら暮らしてきた。 この地は今も、文化と精神性を宿す聖なる存在として大切に守られている。 幅数メートル!極細の谷 公園北部には、奇岩群とは全く異なる切り立った峡谷の地形が広がる。 太古の川と地殻変動によって生まれた谷は、場所によっては幅わずか数メートル。 数億年に及ぶ地球の営みが圧倒的なスケールで刻み込まれている。