5つの爪をもつ皇帝の龍 皇帝のシンボル、龍。中でも「5つの爪をもつ龍」は、皇帝だけが使うことができる特別なデザイン。 さらに中国では、黄色は高貴な色とされ、皇帝だけが使える色だった。 700年の伝統を持つ、黄色い瑠璃瓦を焼く窯元も紹介。 究極の金レンガ 金磚(きんせん)と呼ばれる大型の黒いレンガは、故宮で最も重要な太和殿の床などに使われた。 叩くと金属のような音色がするレンガは、2ヶ月間焼き続けて完成する最高級品。 故宮の建設には、中国全土から究極の技が集められた。 大草原の知られざる故宮 清王朝を興した北方の騎馬民族。彼らは故郷・瀋陽を都としていた。 その宮殿も、皇帝のシンボルである龍と黄色い瑠璃瓦で飾られていた。 けれど、北京にはないものが。それは、緑の瑠璃瓦。 緑はかれらの生きた草原の色だった。 北京故宮は、明から清、500年にわたり皇帝が君臨した宮殿。 かつて紫禁城と呼ばれ、庶民の立ち入りは禁じられた。 故宮には龍があふれている。屋根瓦や通路にも龍の姿がある。 中国では、皇帝は龍の子孫と信じられていた。 龍は皇帝のシンボル、広大な中国を支配する力の象徴だった。 瀋陽の故宮は、騎馬民族であった清王著が最初に建てた宮殿。 そこにも皇帝の龍がある。 異民族が、中国を支配するためには龍の権威が必要だった。